頭蓋底部腫瘍


頭蓋底腫瘍とは


頭蓋骨の最も深い部位(底)を構成する骨・硬膜・脳神経などから発生する腫瘍をいいます。頭蓋底部、特に中心に近い部位は非常に複雑な構造になっており、重要な機能を持った脳(脳幹)・脳神経もしくは大小さまざまな血管が沢山あります。これらの損傷により、合併症もしくは非常に重い後遺症を抱えてしまう可能性のある部位です。


この複雑な病変への手術は、頭蓋底の解剖研究とその成果と臨床応用による脳外科手術の開発と発展、さらに医療機器の開発(脳外科用手術顕微鏡や手術器機)により、ここ50年位で大きく変化し続けています。

 

さまざまな頭蓋底部の病変に対しての手術方法が開発されるのと同時に、手術技術が構築されてきています。さらに、内視鏡、放射線治療、生物学的な診断より非侵襲的に病変をどこまで治療して管理していくかという段階にあると思います。

 

頭蓋底腫瘍の中には良性腫瘍、中等度悪性腫瘍、悪性腫瘍があります。これらによっても、治療戦略が異なります。


頭蓋底腫瘍に対しての手術方法は、福島孝徳先生が約30年間で築き上げた様々な手術アプローチを使用して行っています。

 

前頭蓋底到達法/経海綿静脈洞到達法/前・中・後中頭蓋窩到達法/経後静脈洞後頭蓋窩到達法/経乳様突起前静脈洞後頭蓋窩到達法/経静脈洞到達法など様々な手術法でより確実で、安全な手術方法を選択して最良の結果を出すように心がけています。

 

手術アプローチは、施設や医師によっても様々であり、すべてが原法と同じではありません。脳への保護や出血のコントロールの仕方、止血方法、使用する医療機器も違います。よって、手術を受ける前には、手術アプローチだけの一般的な事だけではなく、詳細に説明を聞くことをお勧めしています。

 

また手術の際には最新の医療機器、ナビゲーションシステム、超音波機械、福島式頭蓋底腫瘍専用の医療器具の数々、また腫瘍の性質によってはサイバーナイフの追加治療など様々な方法で腫瘍と戦い治療を行います。