はじめに

脳外科疾患と治療(手術)を解説するホームページ

脳外科で診療をしたり、治療(手術)を要する疾患について詳しく説明をします。脳外科の外来にて、手術が必要と説明を受けても、その疾患について詳細な説明や治療(手術方法)がわからずに戸惑ってしまい、不安や心配にならない様に、多くの治療(手術経験)を持つ脳外科医としての立場から各疾患について解説をします。


医療の基本理念

医療は、生命の尊重と個人の尊厳を保持する事を旨とし、医師と患者さんとの間での信頼関係に基づき治療も含め、良質かつ適切なものであるべきとされています。


医師としての心構え

2020年の統計では、国内には約30万人の医師がいると報告されています。その中で脳外科は、約8,192人と報告されおり外科医の24,842人や整形外科医の25,480人と比べると外科系の中では診療科では少ない診療科です。心身の負担による医療の質が下がらない様な日常の管理や努力を行い、生命や人生に責任を持つという信念と心構えが大切です。


脳神経外科とは?

脳神経外科は、神経系に関わる外科です。脳や脊髄、神経の損傷、または疾患や障害のある患者さんの診断と治療に関係する医療専門分野です。

脳神経外科医とは?

脳神経外科医は、先天異常、外傷、腫瘍、血管障害、脳や脊椎の感染症、脳卒中など、中枢神経系および末梢神経系の疾患の診断と外科的治療を専門とする医師です。最も一般的な脳神経外科手術は、救急医療でのクモ膜下出血や脳出血などが知られています。すべての外科手術にはある程度のリスクが伴いますが、脳手術は重大な問題が発生する可能性があるため(高いリスクを伴うため)、高度な訓練が必要となります。脳神経外科医は、大学卒業後に特定の病院で2年間の研修期間を終えると、脳神経外科医になる事ができます。さらに専門的な研修を4年間以上受けてから専門医の資格を取得する事ができます(筆記試験と口頭試験にて約60〜70%の合格率)。日本では、脳神経外科専門医になってから1人前と認められるまでには更に5年程度の専門的な修練が必要となります。

脳神経外科医と神経内科医の違い

神経内科医は、脳・脊髄・神経に影響を与える症状を診断、治療、管理をする医師です。脳神経外科医は、外科的治療(手術)を中心として、手術以外の治療と両方で診断して治療を行います。神経系に影響を与える症状がある場合には、神経内科の診察と診断を受ける事もできます。また、手術による治療効果が望めると神経内科医が判断した場合には、脳神経外科医にコンサルトされます。


脳神経外科医としての私の心構え

『すべては患者さんのために』

米国で学ぶ機会を与えて頂いた福島孝徳 先生(DUKE大学 脳神経外科教授)が、若い頃より口にされていた言葉です。国内でも高度な手術をされる先生方との出会いに恵まれました。脳外科では、名門で知られているDUKE大学でも高度な手術や知識を学びました。帰国後も約20年の長期にわたり一緒に手術をさせて頂きました。福島孝徳先生より免許皆伝を受け、2020年からは自立し自分の患者さんの治療に取り組んでいます。一般的な治療(手術)から高い技術を要する治療(手術)まで、患者さんが人生を問題なく過ごせる様サポートしています。

脳疾患で困り悩んでいる患者さんの話を聞きよく説明をして、疾患について良くご理解して頂き治療(手術)をしています。患者さんが、今まで通りの人生(生活)に戻れる事を私は脳外科医として治療の目標としています。

 

                          ー 脳神経外科医 根本暁央 -


外来診療と手術施設のご案内

○ 森山脳神経センター病院

  治療の依頼や相談は、森山脳神経センター病院(東京都江戸川区西葛西)外来にて受けています。

  手術後の通院も同院で行なっております。

○ 森山記念病院

   手術と入院は、森山記念病院(東京都江戸川区北葛西)にて行っています。

 

双方の施設は、社会医療法人社団 森山医会の施設であり、西葛西駅(東京メトロ東西線)を挟むように位置しています。

● 病院名変更のお知らせ

2019年4月より『東京脳神経センター病院』から『森山脳神経センター病院』に病院名が変更されております。2019年4月以前に出版された書籍や印刷物には、『東京脳神経センター病院』と記されている場合がありますが、同一施設です。


🔴 HP内容は随時追加、更新します。               


ー 患者さんへの掲示板 ー

■ 師匠のご逝去 ■

ー 福島孝徳先生の訃報 ー

脳外科医として世界的な権威であり、私の生涯の師匠でもあった福島孝徳先生の死に落涙するばかりです。

 

3月19日 Duke大学 脳神経外科 からコメントが投稿されました。昨年の3月16日、久しぶりにお会いした福島先生より余命について直接話を聞かせて頂き、手術のサポートを依頼されました。不死身のDr.と思える程パワフルな先生でありましたが、燦々と輝く太陽ですら水平線に沈むように福島先生もその人生を終えられました。最後まで一緒に手術をした事、手術に関わる色々な事を語りあえた事、全てに感謝し、また思い出とします。

 

これからも福島先生の教えを忘れずに実践し、患者さんの治療を行います。やまない涙を患者さんの人生の輝きにしていきたいと思っています(「すべては患者さんのために」の言葉を忘れません)。

 

福島孝徳先生、本当にありがとうございました。

                高弟 根本暁央



● 「妊娠と脳疾患」をHP内に追加しました。

時々、脳血管病変(脳動脈瘤、脳動静脈奇形、もやもや病)のある女性や御母上より妊娠に伴うリスクについて相談を受ける事があります。私見も含め、現状の考え方を記載しています。



● 患者さんより似顔絵(イラスト)を頂きました。

脳外科医 根本暁央 イラスト
   脳外科医 根本暁央 

 

 頭蓋底部の腫瘍の再発により、私が治療(手術)をした患者さんです。にこやかに治療の説明を聞かれていましたが、しっかりと疾患に向き合い治療を受けられました。温かい御家族の支えがありながらも、きちんと自分で病気に対峙されているのが印象的でした。病気になった事や脳外科での手術を受ける不安や心配があった思いますが、その姿勢を今でもリスペクトしています。治療後は、社会的に自立されプロのイラストレーターとしての安定した仕事をされているそうです。このイラストは周囲からはとても好評で、私自身も気に入っています。使用許可を頂きましたので、今後使わせて頂きます。どうもありがとうございました。 - 根本 -


●「三叉神経痛 の治療と相談」が毎日新聞に掲載されました。

三叉神経痛について毎日新聞に掲載された記事

2022年3月23日の毎日新聞に、三叉神経痛の事やその治療、経過の見方など簡潔に書き記しました


● 東京都江戸川区薬剤師会(公益社団法人)にて講演をしました。

2023年2月25日の研修会にて『脳神経外科の歴史と治療』として講演をしました。北川太郎 副会長、事務局 磯野さん、お疲れ様でした。どうもありがとうございました。

● 日本頭蓋底外科学会『次世代に継ぐべき頭蓋底外科と教育』でのシンポジウムで紹介されました。

2022年7月に行われた日本頭蓋底外科学会での特別企画にて、学会より派遣された脳外科医専門医の実際の手術見学や術前カンファレンス等に参加され、『次世代に継ぐべき頭蓋底外科と教育』をテーマにシンポジウムにて紹介をされました。頭蓋底腫瘍センター長として私の考えや意見を述べさせて頂きました。9施設の大学病院と民間では当院のみの10施設の紹介がされました。森田明夫会長、石坂榮太郎先生、お世話になりました。どうもありがとうございました。

● 舌咽神経痛 の診療

飲み込む時に喉や顎の激痛が、繰り返される時には、舌咽神経痛が疑われます。歯科や口腔外科、耳鼻科で問題なしと診断された中に、脳外科での治療が必要となる舌咽神経痛があります。疑われる様な症状の自覚がある場合は、外来を受診して下さい。


書籍のご案内

『神の手を持つ男(ラストホープ)』と称賛され、脳神経外科医として50年の医師生活を迎えた福島孝徳先生の『闘いつづける力』が、2018年1月31日に徳間書店より発売されました。現在でも世界20カ国以上を飛び回り、手術をされています。世界的権威と言われる様になってからも高難易度の手術を年間600人以上行う超人的なスケジュールで行なっておられます。「絶対にあきらめない」「成し遂げる」という強い不屈の心をもって闘いつづける力について語られておりまます。また、世界で知られるようになった福島孝徳先生の代名詞と言われる「鍵穴手術」の開発の過程や内容も書かれています。

福島孝徳 著「戦いつづけるける力」(徳間書店)

○ 福島先生に紹介されました。

 

 

「福島孝徳先生の技術と意思を継ぐ脳外科医たちとして、筆頭に紹介して頂きました。なんと写真も入れて頂いており、19ページのわたり掲載され紹介頂いています。脳外科医として世界的権威のある福島先生から励ましのコメントも頂いており、とても嬉しく思います。


● 問い合わせのある正しい病名(舌咽神経痛、脳室内腫瘍、類上皮腫)

比較的多い問い合わせ頂く際の疾患をご自身でも間違わないように、正しい病名をお伝えします。

飲み込む時に喉の奥や顎付近の劇痛は走る病名は、『舌咽神経痛』です。舌下神経痛や顔面痛ではありません。脳室内に発生する腫瘍は、『脳室内腫瘍』です。脳内腫瘍でも間違いではありませんが、正しい病名は『脳室内腫瘍』です。『類上皮腫』は、『類表皮腫・類表皮嚢胞』とも言われます。病名の最後についている腫は、腫瘍の腫です。種(たね)ではありません(治療後の保険会社への書類申請時に間違いを指摘される患者さんが、比較的多くおられました)。


ホームページ内の一覧

脳外科医 根本暁央 治療疾患
脳外科医 根本暁央 プロフィール
脳外科 鍵穴手術

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