脳動脈瘤

(のうどうみゃくりゅう)


3).  動脈瘤が発見されたら……


脳動脈瘤は、ほとんどが破裂して発症(クモ膜下出血)する事が多く(90-95%)、破裂をしない状態で発見される場合(未破裂脳動脈瘤)は、まだ少ないのが現状です(5-10%)。通常の未破裂脳動脈瘤の大きさでは、自覚症状がありません。瘤(こぶ)の発生部位、大きさ、形によって脳や脳神経が圧迫され、症状が出現することがあります(,;瞳孔散大、眼瞼下垂、眼球運動障害による複視など)。

 

最近では脳ドックで発見される方も増えていますが、脳動脈瘤が発見されたら、1)場所 2)大きさ 3)形 4)瘤の数 を確認してください。そして、血縁者にクモ膜下出血や未破裂動脈瘤の既往を持った人がいるかを調べます。そして、診断医から治療の必要性を含めた今後の方針について意見を聞いて下さい。

 

選択肢としては

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  1)経過観察をする(画像検査を定期的に行い動脈瘤の変化をみる)
  2)治療をする

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                          の2つになります。

 治療にも選択肢として

 

  「手術(開頭による手術)」

  「血管内手術(カテーテルを用いた塞栓術)」

                          があります。

 


4).  破裂する、破裂しないの予測について


人生が終わるまで「未破裂」のままでいけるのか?、もしくは破裂するのか? これらの危険性を明確に示すことのできる検査方法は残念ながらありません。

 

未破裂脳動脈瘤が破裂した場合、「くも膜下出血」をきたします。くも膜下出血が発生すると半数以上の方が死亡するか社会復帰不可能な障害を残すような極めて重篤な状態となります。この出血率(破裂する可能性)はそれぞれの動脈瘤により異なりますが、0.5〜1%/年(未破裂動脈瘤のある200人の中で1年間に破裂する人は1〜2人)と言われています。しかし、平均よりも大きい動脈瘤、不整な形をした動脈瘤、多発している動脈瘤などは破裂率がよりも高いと考えられています。

 

経過観察をする時のリスクは、経過中の動脈瘤の破裂・瘤の拡大による破裂(くも膜下出血)が挙げられます。また、治療をする際のリスクとしては、治療による合併症の出現と生活動作が制限させるような後遺症が出現する可能性が挙げられます。

 

【破裂の危険因子】

 

   ・ 瘤の大きさ(破裂も最も関係あり)

   ・ 年齢(若年者)

   ・ 動脈瘤の場所(*)・形(壁不整、ブレブ)

   ・ 性別(女性)

   ・ 高血圧、脳梗塞の既往

   ・ 多発性

     ・ 定期的な画像検査で、大きさや形の変化を認めもの

 

           (*) 前交通動脈瘤、椎骨/脳底動脈、中大脳動脈瘤